収益120万円の「zipアプリ」開発者が語る、チャットサポート導入3つのメリット

アプリマーケッティング研究所

田畑さんが「つくっているアプリ」について教えてください。

zipファイルが開ける「quick-zip plus」というアプリをつくっています。もともとは「自分がほしいから」という理由でつくったアプリです。

自分は「プログラミングが趣味」という人間なんです。土日にコードかいていても苦にならないし、ひたすらレゴをやっている感覚というか。

だから、個人でのアプリ開発は、やっていて本当に楽しいですね。

アプリの「ダウンロード数」などはどれくらいですか?

2015年10月にリリースして、累計21万ダウンロードです。いまもストア検索などから「1日に約500ダウンロードずつ」増えていっています。

アプリの収益のほうは、月5万円〜10万円くらいになっていて、累計だと120万円になりました。

収益については「開発環境を整えること」ばかりに使っていますね。自分の部屋に「PCデスク・チェアー・ディスプレー」を置いたりです。


※2015年10月リリース。zipファイルが開けるアプリ(広告収益モデル)

「zipアプリ」ってたくさんありそうですが、そこまで「競合アプリ」って多くないんですか。

たしかに、世界にはこういうアプリがたくさんあります。ただ「日本語に対応してる」というだけで、日本では有利になれるんですよね。

日本人って「英語が苦手バイアス」が強いのだろうなと思います。競合アプリをみていると「英語だから★1」というレビューもざらについていますから。

だから「quick-zip plus」でも、英語にも対応はしているのですが、95%は日本のユーザーになっていますね。

アプリの運営で「うまくいったこと」があれば教えてください。

アプリに「チャットサポート」を入れたことです。これは「本当にメリットがあるな」と感じました。

ひとつ大きいのは、チャットに「嫌なこと」を吐き出してくれるので、レビューがあまり荒れないこと。

とくに「つかえない、クソアプリ」みたいな、ただ感情を吐き出したいだけの、あまり問題の解決を求めていない人を誘導できています。

あと、ユーザーが「何を求めているのか」わかるのもメリットです。チャットだとアプリ内から連絡できるので、問い合わせのハードルも下がります。

ちなみに、チャットの実装は「Helpshift」というサービスが便利です。月に5,000円くらいかかりますけど、入れる価値は全然あるなと思っています。

なるほど。

また、併せてポップアップをつかって「レビューのお願い」をするのも有効かなと思っています。

まず、「アプリに満足していますか?」と聞いてみて、満足していたら「レビューのお願い」をして、そうじゃなかったら「フィードバックください」と誘導する。

実際に、チャットとレビュー施策のおかげで、アプリの評価も「★4.4」と良い状態にキープできています。

レビュー関係で「気をつけたほうがいいこと」は何かありますか。

iOSアプリをアップデートして、レビューがリセットされると、ダウンロード数が落ちてしまうのは、気をつけたほうがいいかもしれません。

ユーザーからすると、レビューが「アップデートでゼロになった」のか、まだ新規アプリで「レビューがついていない」のか、見分けがつかないんですよね。

実際、以前にアップデートしたときに、レビュー数がゼロになった影響で、1日のダウンロード数が1/3くらいまで落ちてしまったことがありました。

※1日のDL数が、300〜400DL→100DLに落ちた(バグの影響もあったそうだが)

アプリの運営で「失敗したこと」があれば教えてください。

zipを解凍したあとの「ファイルの表示画面」に広告を入れたら、ユーザーに邪魔だと言われた上に、全然儲からなかったこと。笑

結局、そこの広告を外してしまっても、ほとんど収益が変わらなくって。なので、本当にまったく良いことがなかったんですよね…。

これは、やっぱり「ユーザーの目的」が決まってしまってから、そこに広告をだしてしまうと、邪魔にしかならないということですよね。

逆に、ユーザーが「何をしようかな」と回遊している状態なら、広告もみてもらいやすいのだと思います。

これから「アプリをつくる人」にアドバイスするとしたら?

自分の生活のなかで「困っていること」を洗い出して、それを解決するようなアプリをつくってみると、いいのではないかなと思います。

そうすることで、少なくとも「自分がユーザー」という状態になるので、つかう人の気持ちにも寄り添いやすくなるからです。

それと、まずリスクを取らずに「小さくつくる」のがいいと思います。いきなり、SNSみたいな「大きすぎるもの」をつくらないほうがいい。

zipアプリも、小さくつくっています。運営コストも、月1〜2万円(GitHubなど各種サービス)しかかかっていません。

開発者の田畑さんのツイッター

(最近は、アプリストア文言を中国語にローカライズしたら、上手くいったそうです)

quick-zip plus(iOS

アプリマーケッティング研究所

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